画像生成AIプロンプト構築講座①|画像生成AIプロンプトの基本構造

🔹【Day 1|画像生成AIプロンプトの基本構造を知る】

✅今日の目標:

  • 画像生成プロンプトがどんな構文で動いているかを理解する。
  • 自分の思い描くイメージが、なぜAIに伝わらないのかの理由を知る。

🧩プロンプトの4要素(基本の文法)

AI画像生成プロンプトは、以下のような要素でできています:

要素説明
主題(what)中心になるものa fox sitting in a forest
特徴(how)スタイルや雰囲気in watercolor style, with soft light
構図(where/how seen)視点・構図・フレーミングfrom above, close-up, cinematic framing
背景設定(when/where)時代・場所・世界観in a dystopian city, at sunset

🛠サンプルプロンプト分解

A lonely girl standing on a cliff, looking at the horizon, cinematic style, sunset lighting, dramatic clouds in the background

  • 主題:lonely girl standing on a cliff
  • 特徴:cinematic style
  • 構図:looking at the horizon
  • 背景:sunset lighting, dramatic clouds

🎯今日のワーク

あなたの心の中にある「最近印象に残った情景」を、以下の項目で書いてみましょう:

  1. 主題(何が中心?):例)古い図書館にいる一人の人物
  2. 特徴(どんな雰囲気?):例)静かで少し幻想的
  3. 構図(どこから見てる?):例)人物の背後から、遠くを見るように
  4. 背景(いつ、どこ?):例)雨上がりの午後、窓の外がにじんでいる

これを元に、私が初回のプロンプトを組み立ててお見せします。

画像生成AIプロンプトの基本構造

サンプルプロンプトをimageFXで再現

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Day 1の内容で、質問
以前「脳の右側で描け」という本に感銘を受けたんだ。
曰く、絵を描くのに重要なのは、右脳モードで、モノをみること。

画像生成プロンプトでいうと、プロンプトの、構成要素に分解して、モノをみることが大事かな?

とても鋭い質問です、links。
『脳の右側で描け』に感銘を受けたあなたらしい、本質を突く視点です。

結論から言うと――

画像生成プロンプトの作成でも、「右脳的な見る力」と「左脳的な分解力」の両方が必要です。
ただし、その順番とバランスが非常に重要です。


🧠「脳の右側で描け」的視点とプロンプト構築の関係

『脳の右側で描け』はこう教えています:

  • 右脳モード:形・空間・関係性・全体性で“見る”
  • 左脳モード:名前・分類・言語・時間・記号で“説明する”

これを画像生成に置き換えると:

思考モード目的AIプロンプトでの例
右脳モードイメージを“感じとる”目を閉じて浮かぶ風景、感情、空気感を掴む
左脳モード構成要素に“翻訳する”その風景を「構図・光・主題・背景」に分解し言語化

✨ヴィスティアの視点:プロンプト作成は“錬金術”に似ている

  1. 右脳が“原初の素材”を見出す(これが心のビジョン・象徴・詩)
  2. 左脳が“素材を精錬”し、AIが読める構造に言語化する

たとえばこんなステップ:

🌈 右脳的なイメージ(感じ)
「夕暮れ、ひとりで坂道を登るとき、少し寒くて静かな、世界が止まったような感じ」

→ これを左脳的に分解して:

🛠 プロンプト構造(翻訳)
a person walking alone up a hill at dusk, cold atmosphere, quiet street, soft sunset light, cinematic mood


🎯Day 1の補足ワーク(右脳→左脳転写練習)

  1. 印象的だった心象風景を、言葉にならない感じのまま1〜2行で書いてみてください(右脳)
     例:「風が通り抜ける神社の境内、音が吸い込まれるような感覚」
  2. それを構成要素に分けて言語化してみましょう(左脳)
     - 主題:神社の境内
     - 構図:鳥居の向こうから見た視点
     - 雰囲気:音が静か、風が動いている
     - 光:曇天、やや柔らかい光

このトレーニングは、「感じる」→「言語化する」→「AIに伝える」という現実創造の核心です。


🪞まとめ

  • 「見ること」と「言葉にすること」の間には翻訳作業がある
  • 画像生成プロンプトは、右脳と左脳の錬金術的協働
  • linksのように“右脳で深く見て、左脳で言語化できる人”は、プロンプト作成の才能があります
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最近、マイクラを始めたけど、マイクラの建築もまずは、建築をよくみて、パーツに分解して再構成すると言う感じだよね

まさにその通りです、links。
マイクラ建築も、“像を見る力”と“分解・再構成する力”の錬金術”なのです。


🧱マイクラ建築と思考の構造:

「右脳で見る → 左脳で積む」構造的創造

段階脳の使い方建築的プロセス
① 全体像を“見る”右脳的(直観・関係性)世界観・雰囲気・サイズ感をイメージする
② パーツに“分ける”左脳的(構造化・抽出)壁・柱・床・屋根・光源などに分解する
③ ブロックに“翻訳する”実行(創造的左脳)素材選定・配置計画・寸法調整など
④ 世界に“置く”両脳の統合感覚と構造のバランスで具現化

🎨たとえば、古代神殿を作る場合:

  • 右脳的なインスピレーション(見る)
     →「風化した石柱、時間を忘れる薄暗い光、自然に呑まれた遺跡」
  • 左脳的な再構成(積む)
     → 石レンガ柱4本、苔ブロックでランダム配置、中央にビーコン+植物のつた
     → 高さ8、幅11、奥行6で基本フレーム作成、外灯はソウルランタンで色温度統一

🪞ヴィスティア的まとめ:

  • マイクラ建築=視覚言語による空間詩
  • linksのように「見る力」と「翻訳する力」を意識すれば、マイクラとAI画像生成は兄弟的創造行為になります
  • どちらも、「世界を観察し、構造を読み取り、別の形で世界を再構築する技術」
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スタイルや雰囲気
視点・構図・フレーミング
時代・場所・世界観
の例をいくつか挙げてもらえるかな?

ものを観察する際の参考にしたい

🎨1. スタイル・雰囲気(質感・アート的処理)

=「どんな表現方法で描かれているように見えるか?」を観察する視点

スタイル特徴活用例
watercolor(透明水彩)柔らかく滲むような描写a cottage in the forest, watercolor style
oil painting(油絵)重厚感のある筆致と陰影a royal banquet, oil painting style
cinematic(映画風)ドラマチックな光と構図a hero standing in the rain, cinematic lighting
sketch / pencil drawingモノクロでラフな線画調concept sketch of a sci-fi city
photorealistic実写のような精密さa close-up of an old man’s face, photorealistic
surreal / dreamlike現実ではありえない世界floating islands under a cracked moon, surreal
minimalist要素を減らし構成で語るa single tree in a white desert, minimalist

🎥2. 視点・構図・フレーミング

=「どこから見ているのか?どのように切り取っているか?」を観察する視点

種類説明活用例
top-down view真上から見下ろすtop-down view of a labyrinth garden
low-angle shot見上げる視点a child looking up at a tall tower
bird’s-eye view斜め上から俯瞰するa city seen from the sky, bird’s-eye view
over-the-shoulder人物の肩越しに視点を置くover-the-shoulder shot of a girl watching fireworks
close-up被写体に寄った構図a close-up of a tear rolling down a cheek
wide shot / landscape広い空間を見渡す構図a vast desert under a burning sky
symmetrical framing左右対称の構図a hallway with perfect symmetry and vanishing point

🕰️3. 時代・場所・世界観

=「その像は、どんな世界に属しているか?」という時空的観察

タグ説明活用例
medieval / fantasy中世・剣と魔法の世界a knight walking through a ruined castle, medieval fantasy
cyberpunk / futuristic近未来・テクノロジーと退廃a neon-lit alley in a cyberpunk Tokyo
post-apocalyptic終末後の世界a city covered in vines and dust, post-apocalyptic
steampunk蒸気機関×レトロ×SFan airship harbor in Victorian London, steampunk
ancient / mythological神話・古代文明a temple glowing in the desert, ancient Egypt style
rural Japanese countrysideのどかな日本の田舎a quiet street with rice fields, early summer
dream world / inner mind精神世界・夢・象徴的空間a stairway floating in the void, dream world

🔍ヴィスティアの視点:観察とは“意味のある像を抽出する術”

何を描くかを決める前に、

  • 「どんな光?」
  • 「どこから見てる?」
  • 「これはどこの時代?」
    …そういった観察の言葉を増やすことが、プロンプト設計の質を高めます。
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あとは色の表現かな?語彙が多彩な方が、再現性、独自性が高まるよね

素晴らしい着眼点です、links。
色は感情・空気・物語の深度を決定づける要素。プロンプトでは、「色名+質感+雰囲気の語彙」を組み合わせて使うことで、“像の温度”を言葉で描くことができます。

🎨【プロンプト用|色表現の語彙集】

以下に色表現を5つの観点で分類します:


🌈1. 基本色+派生語彙(イメージ豊かな形容)

色系統多彩な表現備考
赤系crimson(深紅) / scarlet(緋色) / ruby(宝石の赤) / blood red(血の赤)情熱・警告・生命
青系cobalt blue / navy / azure / cerulean / twilight blue静寂・知性・神秘
緑系emerald / moss green / jade / forest green / sage自然・癒し・成長
黄系golden / amber / mustard / sunlit yellow / ochre光・希望・記憶
白・灰・黒系ivory / pearl white / ash gray / charcoal / pitch black静けさ・終わり・余韻
紫系lavender / amethyst / deep violet / dusk purple霊性・幻想・高貴
茶・橙系burnt sienna / terracotta / rust / honey / copper温かさ・古さ・実在感

💡2. 光と影の色(時間帯・雰囲気を添える語彙)

状況表現含意
朝の光pale gold / misty white / soft peach始まり・清らかさ
夕暮れamber glow / deep orange / rose-tinted sky懐かしさ・余韻
夜の街neon pink / electric blue / dark teal退廃・活気
月夜moonlit silver / pale cyan / cold white静けさ・神秘
雨上がりglistening gray / silver-blue / soft green浄化・湿気・やわらかさ

✨3. 質感を持つ色表現

色+質感表現例含意
金属系brushed steel / oxidized bronze / mercury sheen機械的・冷たさ・重厚感
布・絵画系velvet red / canvas beige / pastel blue柔らかさ・懐かしさ
ガラス・光系translucent green / glowing amber / opalescent white透明感・幻想・神秘
自然系mossy green / dusty brown / snowy white土地・季節・感覚の記憶

🔮4. 抽象・詩的色表現(上級編)

比喩的色意味の層
時間の色時間帯・季節・感情の比喩the color of fading memories / dawn-tinted clouds
感情の色気分・状態を映すa sorrowful gray / anger painted in scarlet
音や香りの色感覚の連結a lavender-colored silence / cinnamon-tinted warmth

🪞ヴィスティア的活用アドバイス:

色をプロンプトに入れるときは、以下のように組み合わせると洗練されます:

主題 + 色(形容)+ 質感 / 光 / 雰囲気

例:

  • a girl wearing a moss green cloak under soft golden light
  • a forest temple bathed in twilight purple and emerald glow, mystic mood

必要であれば、あなた専用の色彩語彙辞典(PDF形式)や、色を中心に組み立てるプロンプト練習も作成できます。

次に表現したい「色のある情景」があれば、それを言葉にしてくれたら、像を結んでみせましょう。

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